過去ログ - 武内P「結婚するなら、ですか」
1- 20
994:名無しNIPPER[sage saga]
2018/03/20(火) 21:12:06.20 ID:t0wqhM/bo

「……」


 気づけば、喉の奥がカラカラに渇いていました。
 その原因は、部屋が乾燥しているからか、はたまた、私自身の問題か。


「……」


 一旦、考えることをやめて、ペットボトルを両手で包み込む。
 まだ熱を残しているそれは、じんわりと私の両手を温めてくれます。
 ……けれど、乱雑に積み重ねられた本の海の様な私の内側までは、その熱は届きません。


「……」


 無駄な事だとはわかっていても、そうせざるを得なくて。
 この温かさが、私に向けられた優しさが、内側までも温めてくれると信じて。
 私のための、ペットボトルを持ち上げました。


 ……すると、その下には――


「……」


 ――黒いぴにゃこら太の、メモが置かれていました。


「……可愛い」


 お腹の白い部分に、


「どうぞ」


 と、まるで声まで聞こえてくる一言が添えられて――


「――っ!?」


 まるで、ではなく、実際にかけられた声に、私はビクリと体を震わせました。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/516.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice