過去ログ - 武内P「起きたらひどい事になっていました」
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989:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/14(水) 23:44:05.96 ID:Dr3kgV4ro
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「かな子ちゃーん! どうすれば良いのー!?」


 また、助けを呼ぶ声。
 調理室に充満するチョコの香りを楽しみながら、そこへ向かう。
 ああ、今のチョコ美味しそうだなぁ!


「これはね、こうすると綺麗な形になるんだよー」


 一個だけ、お手本をやって見せてあげる。
 すると、キラキラした目が私に向けられる。
 えへへ、ちょっと照れちゃうなぁ。


「やばいわ! 焦げるわ! やばいわ!」
「だからあたしは言ったのに! 絶対無理だって!」
「チョコに、ちょこっとだけだから大丈夫かと……」


 ああ、大変! すぐに行かなきゃ!
 そう思った矢先、待って、と呼び止められる。
 振り返ると、私が作ったお手本を参考にした、綺麗な形のチョコが鼻先にあった。
 う〜ん、とっても甘い香り!


「はい、お礼! ちょっと早いけど……ハッピーバレンタイン!」


 ハッピーバレンタインと返し、パクリとそのチョコを口に入れる。
 口に入れた瞬間から溶け出すそれは、幸せが凝縮されていたかのよう。
 それが‘さっきから何度も続いていて’私は、今幸せそのものになったみたい!


「食べ過ぎかも?……ううん、美味しいから大丈夫だよね♪」


 それに――とっても、楽しい!
 皆でお菓子作りをするのが、こんなに楽しいと思わなかった!
 誰かが――プロデューサーさんが幸せになるのを願っての、皆でのチョコ作り。
 バレンタインデーだけじゃなく、他の機会にも出来たら良いなぁ。


「かな子ちゃん……とっても、幸せそうだね♪」


 うんっ! 私、いまとっても幸せだよ〜♪


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