過去ログ - 武内P「大人の魅力、ですか」
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387:名無しNIPPER[sage]
2017/11/20(月) 22:44:14.77 ID:Pfdjp9MCo

 前に怒った時は、どうだったかしら。


「……では、二人の間に特別な感情は一切無い、と?」


 随分と散発的になったフラッシュとシャッター音。
 会見の時間も長いものではなく、この質問が最後になるだろう。
 それもそのはず。


「はい。私はプロデューサーであり、彼女はアイドルですから」


 仕事人間である彼と私の間に、そんな甘い感情があるはずもないのだから。
 お互いがそう思っていると、少なくとも私は信じている。
 それがこんな事になってしまうだなんて、本当に怒りが込み上げて仕方ない!


「……」



 ――彼の、プロデュースに対する情熱を馬鹿にしないで!



 ――私の、アイドルに対する想いを甘く見ないで!



「うっ……ぐすっ……!」


 ……思い出した。


 私は、怒ると泣いてしまうのだった。


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