388:名無しNIPPER[sage]
2017/11/20(月) 22:56:09.81 ID:Pfdjp9MCo
まずい!
まずい、まずい、まずい、まずい!
「っ……!」
雪崩のように降り注ぐ光と音から逃げるように下を向く。
今のこの私の顔を撮られる訳にはいかない。
涙が止まったとしても、メイクを崩した表情を見せる訳にはいかない。
「うっ……ふうぅ……!」
あともう少し、ほんのちょっとで終わったのに。
皆、絶対に誤解してるわ。
この涙の正体が怒り涙だなんて、誰が信じてくれるっていうの。
けれど駄目、止まらない。
「……うぅ……っぐすっ……!」
顔をこすらないように握りしめた手は真っ白に。
会見のために用意された衣装には、怒りの雫の跡がどんどん増えていく。
まるで止まらない。
怒りも、涙も、シャッターも、何一つ。
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