603:名無しNIPPER[sage]
2017/11/24(金) 21:47:07.97 ID:5h7LlnG4o
「足元、失礼します」
未だ微動だにしない彼女の足元に跪いた。
距離が近づいた事により、異臭はより強烈なものとなって私の鼻孔を刺激、いや、大打撃してくる。
この様な状況だからか、彼女の食生活に偏りがあるからか、それはわからない。
だが、私にとってそんなものはどちらでも良かった。
臭い。
とても、すごく、臭い。
「……」
鼻をつまんで臭いを遮ってしまえば楽になれるだろう。
だが、それによって彼女はとても傷ついてしまうだろうし、今後の関係にも大きな支障が出るだろう。
それは喜ばしい事では無いし、私の望む所でもなかった。
私はプロデューサーだ。
アイドルが諦めない以上、私がそれを見捨てる事はない。
ああ、だが――
――とても……臭い。
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