606:名無しNIPPER[sage]
2017/11/24(金) 22:16:06.23 ID:5h7LlnG4o
・ ・ ・
「……」
今、私の目の前には滑らかな肌の、彼女の両の素足があった。
これもひとえに、彼女の普段のレッスンの成果。
鍛え抜かれたバランス感覚は、沈み込んだソファーに座りながら、
他人に靴下を脱がされるという非常に難易度の高い行動すら乗り越えていった。
その事を褒めたい衝動に駆られたが、今はまだ、戦いの最中。
決して、今は褒めるタイミングではない。
「……」
靴も、靴下も避難させた。
これ以上、余計な被害が増える事もないだろう。
さて……
……――ここから、どうしたものか?
私は、出来るだけの事はやったつもりだ。
これ以上は、本人が動くべきではないかと思うのだが。
しかし、彼女は動かない。
そして、異臭も止まらない。
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