611:名無しNIPPER[sage]
2017/11/24(金) 23:16:26.85 ID:5h7LlnG4o
「……」
そうだ、彼女はアイドルとは言えまだ年端もいかぬ少女なのだ。
それが他人の前で脱糞した時の気持ちは、私如きに推し量れるものではなかったのだ。
表面上の冷静な姿を見て自分一人で納得していたが、違った。
彼女は戦いながらも、不安に押しつぶされそうになっていたのだ。
「うっ……ぐすっ……!」
「……」
耳元から聞こえる彼女の嗚咽。
今の、抱きつかれている状況はアイドルとプロデューサーとしての、正しい距離感とは言えない。
しかし、状況が状況だ。
今は、彼女を突き放す場面では、無い。
「大丈夫です、私に任せてください」
「ひっく……うぅ……!」
優しく、小さな子供に言い聞かせるように、言った。
ハサミをソファーに置き、彼女の背中を安心させるように軽く、ポンポンと叩いた。
プッ、プッ。
その拍子に、放屁。
「うぅ〜〜っ! ひっ、ぐ、ううう!」
彼女は号泣した。
やはり、慣れない事はするものではなかった。
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