618:名無しNIPPER[sage]
2017/11/25(土) 00:24:25.71 ID:+hgZXj2wo
「……」
その時だった。
私の脳裏で、悪魔が囁いたのだ。
私の中にも、こんな悪辣な考えをする悪魔が潜んでいたとは、思いもしなかった。
今の私は、強烈な異臭によって、思考までも染まってしまったというのか。
しかし、この手は既に汚れている。
ならば、まみれようではないか。
「せん――……いえ、すみません。体調が、悪かった様なので……」
悪魔の思考に。
私達は、アイドルのために存在している。
故に、共にまみれて頂きます。
明言はしなかったので、追求される事は無いでしょう、ご安心ください。
しかし……大変、申し訳ありません。
「……ははは」
思わず、乾いた笑いが零れた。
部屋には、未だ異臭が立ち込めていた。
おわり
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