過去ログ - 武内P「大人の魅力、ですか」
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633:名無しNIPPER[sage]
2017/11/25(土) 11:20:00.50 ID:+hgZXj2wo

「……おいで」


 プロデューサーさんが、いつもの無表情ではない、優しく、穏やかな笑みを向け、
私に向かって軽く手招きをしてきた。
 彼の空気や口調が突然変わった事に驚きを覚えたが、
それ以上にこちらを招き寄せる手の動きから目が離せず、自然と彼に歩み寄っていった。


「……」


 背の低い私は、背の高い彼が座っていても目線にあまり差はない。
 だから、彼の慈しむような、尊ぶような目が私を捉えて離さない。


 そうするのが自然だとばかりに、私は、彼の両脚の隙間にあるソファーの小さな一角に腰を下ろした。
 すると、思った通り、彼は私を後ろから優しく、壊れ物を扱うかのように優しく抱きしめた。


「いつも、君には助けられている。ありがとう」


 包み込む様な彼の言葉に、私は彼の役に立てていたんだという実感を得、
満たされた気持ちでいっぱいになった。
 体の前に回された彼の腕にそっと手を添え、目をつむり、私はこう返した。


「良いんですよ。好きで……やっている事ですから」



未央「ストップ! スト――〜〜ップ!!」


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