794:名無しNIPPER[sage]
2017/11/27(月) 17:17:22.84 ID:/waBRMwOo
「……」
「……」
気まずい沈黙が、私達の間に流れる。
家に着くまで、もうそれ程時間は残されていないのに。
せっかくの機会なのだから、もっと、何か無かっただろうか。
「……」
後部座席の斜め後ろから、運転するプロデューサーの顔を眺める。
いつの間にかこの位置が、この人が運転する時の私の定位置になっていた。
二人の時も、座るのはなんとなく、斜め後ろ。
横に座っていたら、もっとよく顔が見えるのかな……って、何考えてるんだろ。
「……」
相変わらず、無表情で怖い顔。
最近は少し表情が柔らかくなってきたと思ったが、運転する時はいつにも増して表情がなくなる。
きっと、絶対に事故等起こさず、私を安全に送り届けようと思っているのだろう。
でも、この顔で出歩いたら何回職務質問を受けるのかなと思ったら、クスリと笑いが零れた。
「渋谷さん?」
「ううん、ごめん。何でもない」
プロデューサーの真剣な顔が怖くて、面白くて笑ったとはさすがに言えないよね。
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