813:名無しNIPPER[sage]
2017/11/27(月) 22:33:04.97 ID:/waBRMwOo
・ ・ ・
「……」
自宅のベッドに腰掛け、携帯の画面をじっと見つめる。
今までも、そしてこれからも当然のように彼から連絡は無いだろう。
だったら、いっそ私から連絡してしまおうかとも思う。
そうすれば、今のこのモヤモヤから解放されるだろうから。
「……」
彼の研修が長引いているのは、向こうのボスが彼を気に入ったかららしい。
本来の予定では、もうとっくに帰ってきていてもおかしくないようなのだ。
全く、あんな人を気に入るだなんて、向こうの人はよっぽどの変わり者なのね!
「……」
だけど……彼が電話に出たとして、何と言えばいいのかしら?
いつ帰ってくるの?
早く帰ってきてください。
早く会いた――……違う違う! 今のは違いますから!
「……!」
携帯をベッド脇に置き、体を投げ出して枕に顔を埋める。
ひんやりとした枕の冷たさが、顔の火照りを冷やしてくれる。
いい歳をして何をしているのだろう、私は。
これではまるで、恋する少女ではないか。
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