836:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 23:27:18.77 ID:mEF11nT4o
「……ほら、早く他の子の所に行ってあげなよ!」
「うんうん……皆、うぷ……Pちゃんを待ってるにぃ……おうえっ!」
何とも頼もしい少女達――いや、アイドル達なのだろう。
私は、彼女達の担当をしている事を誇りに思う。
「諸星さん、双葉さん、ありがとうございます! 何かありましたら、すぐに呼んでください!」
エチケット袋を持って両手が使えない双葉さんの代わりに、
諸星さんがまるで普段双葉さんがしているようにサムズアップしてきた。
無理をしてでも私を送り出してくれた彼女達のためにも。
私の助けを必要としている、アイドル達のためにも。
「……――お待たせしました、鷺沢さん」
この局面を乗り切らなくてならない。
「……鷺沢さん?」
鷺沢さんは、顔面蒼白のまま、手を挙げて、窓の外を見続けていた。
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