952:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/10(日) 22:51:07.69 ID:yXp2Ooj6o
「清純派路線でプロデュースして欲しい、と」
私の申し出に、プロデューサーさんは難しそうな顔をした。
無理を言っているつもりは無いんだけど、この人にとっては難題のようだ。
「新田さん……本気で仰っているのでしょうか……?」
本気に決まってるじゃない!
私だって、まだ19歳なんですよ、プロデューサーさん!
思えば、今までの私の扱いは他の子と違っていた。
他の子達が可愛い路線なのに、私だけセクシー路線なのだ。
シンデレラプロジェクトで、私だけがセクシー。
「お願いします」
プロデューサーさんの目をまっすぐ見つめ、言った。
「……申し訳、ありません」
しかし、無情にもプロデューサーさんの返事は期待したものではなかった。
彼は、これからも私のプロデュース方針を変える気は無いらしい。
こんなにも必死に、こんなにも本気で頼んでいるのに。
「……」
けれど、プロデューサーさんは本当に申し訳なさそうな顔をしていた。
プロデューサーとは言え、この人も会社人なのだ。
きっと、私のプロデュース方針に関して自由のきかない所もあるのだろう。
「ごめんなさい、なんだか無理を言っちゃったみたいで」
「……いえ、こちらの力不足です」
これ以上、プロデューサーさんを困らせるのはよそう。
仕方ないのだ、私がセクシー路線でいる事は、変えられない。
346プロダクションの方針ならば、従う他に道は無い。
「私には、いえ、346プロでは……これ以上清純派路線のプロデュースは出来ないのです」
おわり
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