過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 21
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781: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2018/01/09(火) 20:13:27.93 ID:yzfqI99x0
「少し聞きたいことがあるの」
威圧するかのごとく一方的な言動を続ける女に、キリカは恐れを抱くよりも再び不機嫌を露わにする。
……もう一つわかったのは、こいつもまともに人の話を聞きそうになさそうだ、ということだった。
キリカ「……『いいかしら』も何も、まともに話をするにはこの体勢はあまりに威圧的じゃないかい?」
キリカ「こんなとこ、誰かに見られたら警察呼ばれるよ」
「ごめんなさいね。でも、私も貴女のことを危険視しないわけにはいかない状況なの。――勿論、穏便に済ませられるならそれに越したことはないのだけど」
「心配しなくても誰も来ないわ。私も見られることは望まない」
淡々とした喋りに極めて冷たい目。話していることはまるでキリカの都合など考えず、何を考えているのかその心の奥も伝わってこない。
――……キリカはやはり簡単に恐れを見せてへりくだってはいけない種類の相手だと思った。
キリカ「…………なにそれ」
キリカ「脅しつけた時点でこっちからすれば敵意向けられたのと同然だよ。信じられないのはお互いなんだから」
「……」
キリカ「不愉快だ。――好き放題、言わないでよッ!」
魔法の発動と同時に、わずかな指先の動作で突きつけられた拳銃を鉤爪で弾く。
いくら動作に注意を払って凶器を突きつけていたつもりでも、反応できるものじゃない。
絡められた腕を抜けて距離を取った――――はずだった。
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