過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 21
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932: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2018/01/22(月) 00:40:56.17 ID:Vdq3wCqt0

キリカ「…………え?」


 声は出ず、口と表情だけがそう言おうとしたことはかろうじてわかるその形を作った。


 心臓を貫き、代わりにそれと同じくらいの大きさの水晶玉が飛び出す。

 胸にぽっかりと洞穴が空いて、キリカは生気を失ったただの人形のように倒れこんだ。


織莉子「――……あら、どうしたの? そんなところで寝ていたら魔女に食べられてしまうわよ?」

織莉子「ここに結界があるの。貴女はまだ気づけないのだったかしら?」

織莉子「そうしたら、きっと死体も残らずに消えてしまう」


 誰も返事を返さない。――返すはずもなかった。

 液体で満たされていたその中から、青白くなるほど堰を切ったように抜け出ていく。地面に出来た血溜まりはどんどん広がっていく。


織莉子「だらしなく口を開けて、いつまで寝ているの?」

織莉子「困った子ね…………起きないわ。それとも狸寝入りかしら」

織莉子「それなら好きなだけ寝ていなさい。私は起こさないわよ」


 織莉子は少しだけ後ろを窺うようにしながら一歩、二歩とその場から遠ざかっていく。

 やがて興醒めしたように首を前に向け直して、早足で去って行った。



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