977: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/11/21(水) 00:41:18.69 ID:9DHmfQD5O
勇者「そうでもねえよ。普段は気の抜けた人だったぜ?」
狩人「いや、同じ人間であることを疑問に思うよ。彼の生き様は、綺麗過ぎる」
勇者「そう生きようとしたんだろ。処刑人だったこと考えれば合点が行く」
狩人「過去の自分と決別したかったのだとしても、限度というものがある。彼は異常だ」
勇者「お前はあの人を知らない」
狩人「それは君もだ。彼が何人の人間を殺めたのか知らないだろう」
勇者「今は関係ねえだろうが」
狩人「いや、ある。彼にとって母は、数多の罪人の中の一人でしかなかった」
勇者「馬鹿言うな。そうだとしたら涙は流さねえだろ。それはお前にも分かるはずーーー」
ガシッ!グイッ! ドサッ…
勇者「っ、痛ってえな」
狩人「彼が母を殺した。どれだけ涙を流そうが、それは決して変わることのない事実だ」
勇者「何も感じない人間なら、涙は流さない」
狩人「なら何故、君に母のことを話さない」
勇者「話さないから想ってないってのかよ。彼女を忘れるわけねえだろ」
狩人「それは君の、彼にそうであって欲しいという願望だ」
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