過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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123:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:03:26.68 ID:sXivYPE/0
 会場に戻ると、狙い通り、準備は概ね一段落したようだった。

 頭痛を堪えながら肉体労働するより、不毛な打合せに顔を出している方がよほど良い。


 昼時になったので、チビさんに誘われ、事務所から少し歩いた所にある蕎麦屋へ行く。

 彼はヤァさんと同じく、入社が俺と同期で、やや歳は離れているけど気さくにつるんでくれる良き同僚だ。

 人員の穴埋めで本社に連れてこられた俺と違い、チビさんとヤァさんは今の部署に配属されて三年になる。

 本社勤務の長さは、それだけ能力が認められている証拠でもあった。


 彼はカツ丼セットの大盛りをガツガツ食っている。

 今日は“勝負の日”だから、ちゃんとエネルギーを蓄えておきたいんです、とのこと。

 小さい体で、それもあの嵐のような日の翌日なのに、良く食うもんだ。俺はとろろせいろで精一杯なのに。

 ふと、昼間から新聞片手にビールを飲んでいるじいさんが目に入り、思わず気分が悪くなる。


 会場に戻ると、ヤァさんと出会った。

 彼は駅前で、メガ牛丼? というのを食ったらしい。



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