過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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126:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:12:37.09 ID:sXivYPE/0
 一際小さいので逆に目立つのは、チビさんと彼の担当アイドル――持田さん、だっけか。

 あぁいう若年層のアイドルは、家庭環境が特殊な子達が多い分、問題児の率が非常に高い。

 それを一手に引き受けて、チビさんは実に上手く立ち回っている。昨日も彼の仕事の慰労会だった。
以下略



127:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:14:58.32 ID:sXivYPE/0
 そして――。

 一際大きな、文字通り黒山の人だかりの中央にいるのは、当然、一課。


以下略



128:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:16:13.00 ID:sXivYPE/0
 課長がツカツカとこちらに近づき、お前んとこのアイドルはどうした、と詰め寄ってくる。

 彼女達にはレッスンをやらせている旨を答えると、案の定小声で怒鳴られた。

 何とか適当に取り繕い、喫煙所に逃げる。
以下略



129:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:16:58.35 ID:sXivYPE/0
 今日の交流会については、担当アイドルの何人かからも申し出はあった。

 自分達も出席した方が良いだろうか? と。

 でも、丁重に断った。
以下略



130:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:20:18.54 ID:sXivYPE/0
 しかも、いきなり話しかけてきた。妙に馴れ馴れしい。

 どうでもいい世間話ばかり聞かされる。

 愛想笑いにも疲れたので、タバコを揉み消してその場を去ろうとすると、
以下略



131:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:21:32.87 ID:sXivYPE/0
 そんな俺の憂いなど歯牙にもかけず、男はなお踏み込んできた。

 あなたもプロデューサーのようですが、アイドルはお連れでは無いのですか? と。


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132:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:27:49.27 ID:sXivYPE/0
 何かと良くない噂は耳にする会社だ。

 実際、昔は自社のアイドルや同業他社に対し、結構エグい事をしてきたらしい。

 SNSがすっかり普及し、マスメディアだけでなく世間による監視の目が厳しくなってきた昨今は、多少ナリを潜めているらしいが。
以下略



133:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:29:11.32 ID:sXivYPE/0
 そっと会場に戻ると、ウチの課長がキョロキョロと辺りを見回しているのが見える。

 俺を探しているようだ。どうやら説教し足りないらしい。

 ヤァさんがまた騒いだ瞬間、その延長線上にいる俺を課長の視界が捉えた。
以下略



134:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:30:23.17 ID:sXivYPE/0
 765プロか。


 確か、女性のプロデューサーが一人いたのは記憶している。

以下略



135:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:31:13.15 ID:sXivYPE/0
「志を同じくする人にお会いできて嬉しいです。それも、あなたのような大手のプロデューサーに」

 彼は逸る気持ちを抑えられない様子で、勢いよく右手を差し出した。

「ですが、ウチも弱小のままで終わるつもりはありません。必ず追いついてみせます」
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