過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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17:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:27:54.01 ID:sXivYPE/0
 契約当日、事務所の前であたしを待っていたのは、勧誘してきた人――プロデューサーさんって人と、隣にはもう一人。

 それはもう、めっちゃくちゃキレーな女の子が。


「ほ、ほえぇ――」

 青みがかったショートめの黒髪に、パッチリだけど憂いを滲ませたようなお目々。エローい唇。
 ほんで、スレンダーながら色っぽく制服を着こなすボデー。スラリと伸びた手足。

 何より、映画女優かってくらい大人びた、ふわっふわした立ち居振る舞い。

 プロデューサーさんと少し会話をした後、その子はすれ違いざま、あたしにフッと微笑みかけ、去って行った。


「彼女は都内の実家から通ってるんだ。たまたまレッスン終わりに鉢合わせてな」

 さらに驚くことに、まだアイドルじゃなくてその手前、候補生らしい。

 初めてあった子でこのレベル――うーむ、さすが東京。全然高校生に見えん。
 こういうダイヤの原石が、プロの手で磨かれて、売れていくワケか。



 まっ! ほどほどでいーんだけどね。あたしの場合。

 自分で言うのもアレだけど、運動神経はそんなに悪い方じゃないし、カラオケの点数もまぁまぁ。
 食いっぱぐれない程度にお仕事してお金もらって、自立した生活ができればそれで良し。


 と、思っていたんだけど――。



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