過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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200:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:16:52.25 ID:K38ajQT50
学校終わった後、事務所に行くとプロデューサーが事務室で一人、紙を片手に眉間に皺を寄せている。
「どうかしたの?」
201:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:19:03.86 ID:K38ajQT50
「ううん、逆。アタシのお願いを聞いてもらえるかなあって」
「お願い」
回していたペンを止めて、プロデューサーは私の方に向き直る。
202:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:21:47.90 ID:K38ajQT50
「それ、良いアイデアだな」
プロデューサーは、手帳の後ろの方を開いてメモをした。
「引継ぎ書にも書いておこう」
203:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:25:56.97 ID:K38ajQT50
きっかけは、フレデリカちゃんが答えていた雑誌のインタビュー。
フェスが終わった後、フレデリカちゃん曰く、ステージ設営の工事業者さんとたまたま話したみたい。
実に彼女らしいというか、相手を選ばずフレンドリーになれるの、本当すごいなって思う。
204:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:30:38.20 ID:K38ajQT50
「へっ?」
「グラビアの仕事、あったでしょ? あのスタジオからだと、帰りは明大前で降ろそうかと思うが」
「あ、あぁ。うん、いいよ」
そうそう、明日はモデルのお仕事があるんだった。
205:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:35:31.57 ID:K38ajQT50
でも、まぁ――。
ネットを見てもこんなんだし。
206:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:38:07.05 ID:K38ajQT50
「お姉ちゃーん、何見てるの?」
「アンタ、何回同じ事言ったら分かんの?」
ベッドで寝転がってる横に、いきなり莉嘉がボフッと飛んできたから、慌てて携帯をしまった。
「ツイッター? アタシも早くやりたいなー」
207:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:40:31.97 ID:K38ajQT50
元々耐性があったのかな。
行ったこと無いんだけど、ボクシングとかプロレスの試合って、リングから遠ければ遠いほど野次の声が大きくなるんだって。
208:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:44:32.38 ID:K38ajQT50
今日の撮影は、割と気合い入ってるカンジ。
スタジオに、オープンカフェっぽいセットが組まれてる。
もちろん一部分だけだけど、壁のカンジとか窓とか石畳とか、細部が結構本格的だ。
209:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 21:46:50.03 ID:K38ajQT50
カメラさんとも馴染みがあるから、どんなに細かいものでも、次に送られてくる指示がどういうものか、大体分かっちゃう。
「携帯を口元に寄せてみて。電話かけようか迷ってる風の」
「顎を手に乗せて、ちょっとアンニュイっぽいカンジのが欲しいな」
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