過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
↓ 1- 覧 板 20
258:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:03:28.24 ID:78VDBhPt0
「――えっ?」
ポケットに手を突っ込み、プロデューサーは彼が去って行った方を静かに睨んでいる。
259:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:04:36.20 ID:78VDBhPt0
「城ヶ崎さんの言うとおりだ」
プロデューサーは、まだポケットに手を突っ込んでいる。
「知っていた所で、どんな邪な事を謀れるのか、俺には想像がつかない」
「だ、だよね――」
260:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:07:28.90 ID:78VDBhPt0
アタシの足が、糸の切れた人形のように止まった。
「何しに来てたのか、聞いてもちっとも教えてくれなかったけどな。
俺を見つけた途端、獲物を――」
261:名無しNIPPER[sage]
2017/12/18(月) 00:07:57.44 ID:2HuMidN00
いいねいいね
262:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:09:42.46 ID:78VDBhPt0
「何を?」
「だから、志希ちゃんに今日のこと!」
「言うわけ無いだろう」
アイドルとのデートを強く否定していたほどだ。それも、志希ちゃんその人に。
263:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:12:29.29 ID:78VDBhPt0
いっそ開き直る? 志希ちゃんとのお忍びデートの予行演習に付き合ってたんだよって。
――いや、プロデューサーに怒られそう。
さっきLIPPSの皆も見かけたよ! ――悪くない。コレだ。
264:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:15:32.98 ID:78VDBhPt0
「彼?」
アタシは首を傾げた。
演技なんかじゃない。一瞬、ホントに誰の――いや、どっちの事を言ったのか分からなかった。
265:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:17:25.83 ID:78VDBhPt0
彼――志希ちゃんがさっきまで会ったのは、今のアタシ達のプロデューサーだ。
「あの人が? どんな?」
話を合わせたつもりは無い。純粋に、気になった。
266:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:20:43.19 ID:78VDBhPt0
「だとしたら、何でアタシ達が勝ったの? おかしいじゃん」
志希ちゃんが悪いワケじゃないのに、つい口調が尖ってしまった。
「ご、ゴメン」
「んーん、いーよ気にしないで、そりゃそう思うもんね。アタシも思う」
267:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 00:22:28.83 ID:78VDBhPt0
ヤラセ――アタシ達は、勝つ事を望まれてはいなかった。
それを、あの人は知っていた。
知ってて、それを隠した――そして、それでもなお、より良いステージにしようと、彼なりに最大限力を注いだ。
769Res/709.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。