過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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286:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:27:49.12 ID:78VDBhPt0
 考えているウチに、前の方にある部屋の扉が開いた。

 あ、プロデューサーだ。

 いつの間に、常務の部屋の近くまで歩いてたんだ。
以下略



287:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:29:06.35 ID:78VDBhPt0
「あ、そうだ。常務、城ヶ崎さんとも話をしたいって言ってたぞ」
「えっ?」

 常務が? アタシと何を――?

以下略



288:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:30:54.58 ID:78VDBhPt0
「そうか」


 椅子に腰掛け、机の上で手を組み、アタシをジッと見定めている。

以下略



289:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:36:04.19 ID:78VDBhPt0
「ま、迷ってる、っていうか――」

 どこからその話を聞いたんだろう。
 プロデューサーにチラッと視線を送る。彼は、知らないと言いたげに首を傾げてみせた。

以下略



290:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:39:28.50 ID:78VDBhPt0
 いきなりそんな事聞かれても、すぐに答えられないよ。

「どうしたらいいかな――?」
 プロデューサー、さっきから黙ってないで何とか言ってよ。

以下略



291:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:41:09.38 ID:78VDBhPt0
 常務は表情を変えずに、アタシの言葉に応える。

「自分で道を選択する事のできなかった不幸を、君は正しく捉えていない。
 私は、事象を不当にねじ曲げる行為を好まない」

以下略



292:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:45:18.52 ID:78VDBhPt0
「えっ?」
 と思ったら、志希ちゃんだけじゃない。

「呼ばれてないのにフレデリカー☆」
「さすが、こういう時の志希の嗅覚は頼りになるわね」
以下略



293:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:47:11.42 ID:78VDBhPt0
「さて。じゃあ新曲、聴くか」

 皆が事務室のソファーに座ったのを見て、プロデューサーがラジカセの再生ボタンを押す。

 サンプルを聴いても、ハッキリ言って、何も頭に残らなかった。
以下略



294:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:48:42.87 ID:78VDBhPt0
 思わず目を見開いて志希ちゃんを見る――むしろ、睨んじゃったかも知れない。
「おーう美嘉ちゃん、冗談だって。アタシも常務の一言が気になっててさー?」


「君はサラッと爆弾を踏み抜いていくな」
以下略



295:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 01:52:28.99 ID:78VDBhPt0
「すっごいこと気づいちゃった、フレちゃん天才かも! ねーねー、LIPPSって5文字だよね。しかも5画」

「それが?」
 奏ちゃんが聞くと、フレデリカちゃんはなお鼻息を荒くした。

以下略



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