過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
1- 20
34:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:59:34.13 ID:sXivYPE/0
 奏ちゃんは、目線だけあたしの方に向けて、フッと笑った。

「あなたの才能は、言うなればきっと、この事務所で努力している人皆の敵。
 だから、凡人代表として、私はあなたに負ける訳にはいかないのよ。美嘉はなおさらかしら」


「――ごめん、言ってる意味分かんない」
「言葉通りの意味よ。
 知りたいなら、明日のレッスン終わった後、ちょっと時間をおいてレッスン室を覗いてみるといいわ」
「えっ?」


 交差点に出た。
 駅はこの大通りを左に行った先。あたしの家は、それとは逆方向だ。

「ライバルに送る塩は、これで十分でしょう? それじゃあ、また明日」


 奏ちゃんの背中を、あたしはモヤーッとした気持ちで見送ることしかできなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
769Res/709.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice