過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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384:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 00:38:03.07 ID:Ae62FiCR0
行動に対する責任を負うという覚悟が、アタシには足りていなかったのだと、気づいたのはその後だった。
想定外の事態を受け、混迷を極める上層部を尻目に、アタシ達は爆発的な人気を集め、サイコーに楽しい状態。
そして、正しくそれを利用しようとする者達がいたのだ。
新しいトップ、引いては346プロへの背信行為を企む生え抜きの役員が。
持ち上げて落とす、という行為がしばしばこの国では取り沙汰されるけれど、まさにそれだ。
LIPPSは、体よく泳がされていたのである。
346が傾く程度には世間の関心を集めるまで――すなわち、一定の落差が得られるまで。
高垣楓に代わる新たな346プロの象徴となったがための、『LIPPS降ろし』だ。
彼からそれを聞かされた時、アタシは混乱した。
予期せぬ事象に出会うことは、研究者時代から日常茶飯事ではあった。
だが、恣意的な意志に振り回されることは、人との心のつながりを持たなかったアタシにとって未知なる経験だったのだ。
理解はできるが、納得ができない。無論、肯定のしようも無い。
だが、それを打開する術をアタシは導くことができずにいた。どんな理不尽な要求にも応えてきたはずのアタシが。
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