過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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389:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 00:53:55.65 ID:Ae62FiCR0
「ところで、はて、おじょうチャンは、女子高生カイ? その歳で留学だなんて偉いワネェ」

 ペースを合わせてゆっくり歩いていると、ふとおばあちゃんがアタシの服装を見て言った。

 偉い?

「あっちの大学に通ってたんだ。でもつまんなくてさ。
 何も偉い事なんて無いよ、途中ですっぽかしてきたんだから」
「アラ〜、そんな事無いワヨ〜。飛び級してたノネ、すごいワ。せがれにも分けてやりたいネェ」


「息子さんって、今は何をしているの? 学生?」
「ウウン、働いているって聞いたケドネェ。何をしてるのかしらネェ」

 顔をしかめながら、おばあちゃんは明るく笑ってみせる。
 年季の入った白髪と、力を込めればポキリと折れちゃいそうな小さい肩。

 でも、この人は見た目以上にエネルギーがある。

「親にまで、内緒にしなきゃいけねぇ話も無いだろうニ、本当、好き勝手やる息子で困っちゃうワ、オホホ」


「仲、悪いの?」

 そっと聞いてみると、おばあちゃんの笑い声は一層大きくなった。

「良いや悪いで決められるモノでも無いワヨネェ、家族って。どんなに悪くても、家族だものネェ」



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