過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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392:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 00:58:53.39 ID:Ae62FiCR0
「そう」
おばあちゃんは、否定も肯定もしなかった。黙って、アタシの次の言葉を待っているようだった。
「アタシは――」
別に、さっき会ったばかりの他人に、こんな話をしてもしょうがないのに。
「親が嫌い――ううん、たぶん皆には、アタシの事なんてほっといて欲しいんだと思う。
希望は十分志した。もうたくさんなのに、ダッドをはじめ、周りはアタシが立ち止まるのを許さなかった。それで」
「家出しちゃったのネェ」
「海の向こうのキャンパスライフはラクだったよ。安上がりの論文さえ書いてればイイ子でいられた。
権威と呼ばれる知らないおじさん達と「ないすとぅーみーちゅー、みすたー♪」なんて握手してればさ」
「お友達はできた?」
「ううん」
「そう」
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