過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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408:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 21:15:55.52 ID:Ae62FiCR0
【8】

 (■)

「――何か、用でしょうか」

 呼び止められたその人は、ウェーブがかった黒髪を揺らしながら振り返った。

 訝しがる訳でも、プロデューサーのトゲのある声に対して怒る訳でも無い。
 ただ無表情なのは、そう努めているに過ぎないことが、私から見てもよく分かった。


「――俺が聞きたいこと、何だか分かるよな」

 プロデューサーは、厳しい表情をさらに険しくさせている。
 感情を抑えきれていない。

「僕に、ですか」
「そうだ。言いたいことだってたくさんある」

 彼は鼻を鳴らした。ため息だった。無表情は変わらない。

 いや――少し、寂しそう?


「奇遇ですね。僕もあなたに言いたいことがあるんです」



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