過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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462:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:19:57.45 ID:m6szqZZ10
 その次も、その次のコンビニでも――。


「シキちゃーん! 次行こ、次っ!」

以下略



463:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:21:13.04 ID:m6szqZZ10
「ン?」

 このまま騙されたフリをして付き合ってみるのも、悪くはない。

 でも、生憎今のアタシには余裕が無いのだ。
以下略



464:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:25:39.64 ID:m6szqZZ10
 土砂降りの雨の中、連れられた場所――。

「ここは――」

 公園だった。それも、サマーフェスを行った所。
以下略



465:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:27:24.81 ID:m6szqZZ10
「アタシね? あのフェスが終わった後、結構ココに来てるんだ♪」

 東屋の手すりを掴み、広場の方を見やりながら、フレちゃんが語り出した。

 アタシは、ふっと顔を上げ、黙ってそれに耳を傾ける。
以下略



466:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:29:28.50 ID:m6szqZZ10
「――フェス、楽しかったね」

 一応、同調してみせた。

 いや――一応ではない。疑いなく、それはアタシの本心だった。
以下略



467:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:32:49.72 ID:m6szqZZ10
「このミカンね? ――通りすがりのおばーちゃんから、もらったの」


 その一言に、アタシはハッとした。全てを合点した。

以下略



468:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:38:11.43 ID:m6szqZZ10
 どんなに得体の知れないものでも解明できるという、根拠の無い驕りがあったのだと思う。

 だがそれは、アタシの想定以上に取り留めが無く、それでいて大きい、怖いものだった。

 アタシの愚かしいことには、それに気づくのが遅すぎたのだ。
以下略



469:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:40:30.89 ID:m6szqZZ10
 アイドルとは、まさしく虚像だ。

 彼女達は、夢を見て、夢を生き、夢を信じている。

 それが活力となり、輝きになる。理屈も捉え所も無いものが彼女達の糧であり、生きる道理なのだ。
以下略



470:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:43:00.57 ID:m6szqZZ10
「シトラスの香り、なんてよくシャンプーのCMとかで使われるよね。
 まさにシトラスってのが柑橘類を指す言葉なんだけど、それらの皮に含まれる代表成分がリモネンって言ってね?
 これを嗅ぐことでリラックスできたり、ドパミンとかの神経伝達物質をドバドバ出してくれたりするんだよねー♪」

 ズラズラとくだらない事を並べ立てながら、アタシは手元のミカンの皮に指をかける。
以下略



471:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 00:43:43.89 ID:m6szqZZ10


「雷は、好き?」


以下略



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