過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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545:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:57:06.00 ID:m6szqZZ10
 コンコン、とドアをノックする音がして、プロデューサーが外から声を掛けてきた。

「おーい、そろそろ準備できた?」

「あ、ううん! もうちょい待って、ごめんね」
以下略



546:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:59:33.16 ID:m6szqZZ10
 帰ってから奏ちゃんと周子ちゃんにも一応聞いてみると、二人も似たような事があったみたい。

 周子ちゃんは、自分のラジオで嫌がらせとしか思えないハガキばかり来てたと憤慨していた。
 奏ちゃんはグラビアのお仕事で、セクハラっぽい事をやたらと現場の人から言われたみたい。

以下略



547:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:01:17.43 ID:m6szqZZ10
「お姉ちゃん、そういやさ」
「ん?」

 夕食が終わった後、莉嘉の部屋でくつろいでいた時だった。
 新しい漫画を買ったというので、ベッドの上で呼んでいると、ふと声を掛けられた。
以下略



548:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:03:20.90 ID:m6szqZZ10
「――へ?」

 慌ててアタシは携帯を手に取り、自分のアカウントを確認してみる。
 いつもは興味津々そうにアタシの携帯を覗き込みに来る莉嘉は、それを見ようともしない。

以下略



549:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:06:54.14 ID:m6szqZZ10
「お姉ちゃんは、平気なの?
 こんなヒドいこと、言ってくる人がいるなんて、アタシ、信じらんないよ――!」
「アハハ、心配無いって★ 今見たら、ほら、みーんな捨てアカでリプしてる人ばっかりだよ。
 つまり、自分で自分のコメントに責任持とうとしない人達ってこと。
 そんなのにいちいち構ってあげる必要無いじゃん、ねっ?」
以下略



550:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:09:15.57 ID:m6szqZZ10
 その日は、奏ちゃんと二人でイベントのお仕事だった。

 全米No.1とかいうアクション有り、ラブシーン有りの新作ハリウッド映画の上映初日で、その宣伝に呼ばれたのだ。
 映画関係だから、奏ちゃんがメインで取ってきたお仕事で、アタシはおまけみたいなもん。

以下略



551:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:13:02.36 ID:m6szqZZ10
「映画通としても知られる速水さんですが、この作品の見所と言えば、ずばりどういった所でしょう?」

「そうですね――まずはやはり、スタントやCGに頼らない派手なアクションシーンが挙げられると思います。
 この監督は、“本物を撮る”という事に強いこだわりを持っていて、それを感じ取ってもらえるのではないかなと。
 それと、この撮影がきっかけで交際に至ったという主演の二人の、濃厚なラブシーンも、大きな見所と言えるんじゃないかしら」
以下略



552:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:14:54.46 ID:m6szqZZ10
「えっ――」

 いきなり、アタシの横に立っていた187プロの子達が割って入ってきた。

「人から聞いた話なんですけどぉ?
以下略



553:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:18:21.93 ID:m6szqZZ10
 ――美嘉。


 アタシの手を、奏ちゃんがキュッと掴み、小声で囁いた。

以下略



554:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 22:21:06.35 ID:m6szqZZ10
「ほう、セクハラとは?」

 司会者の人が、興味津々といったカンジで質問を続けてきた。

「んー、まぁアタシの胸を触ってきたり?
以下略



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