過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
1- 20
666:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 22:05:37.88 ID:vQzT5qlo0
 訝しげにそれを見つめる俺に塩見さんが声をかけ、俺はようやく顔を上げた。

「あ、あぁ――あ、最後に」

 そういえば、一つ言い忘れていた事があったのを思い出した。

 皆がはたと立ち止まり、俺を見つめる。


「怪我だけはするなよ。くれぐれも無茶はするな。それが、俺が君達に望む唯一の事だ」


 速水さんは、それを聞いてクスッと笑い、手を振った。

「善処するわ」

 俺は、特に君に言ったつもりだったんだがな――いや、それを理解した上での返答か。



 今まで彼女達を蔑ろにしてきた俺に、どれだけその筋合いがあるのかは分からない。

 だが――彼女達が去っていった勝手口のドアを見つめながら、俺は、無事に終わる事を祈るしかなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
769Res/709.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice