過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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739:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 02:41:12.33 ID:qh1EHTqN0
「あ、でさー、聞いてるプロデューサーさん?」
塩見さんがタイミングを見計らい、ニヤニヤしながら切り出した。
「確かにプロデューサーさんはここに異動になったけど、あたしらも事業一課に転属になったんよねー。
740:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 02:47:40.25 ID:qh1EHTqN0
「ホント? カリスマJKを卒業して、今度は華麗に女優に転身、ってのもアリかな★」
そう言って腰に手を当て、髪をふぁさっと掻き上げてみせる城ヶ崎さん。
そういう路線も悪くない、だが――今の彼女は、普段にも増して憎たらしい。
741:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 02:50:54.24 ID:qh1EHTqN0
聞き慣れない呼び出し音に、一瞬体が固まる。
しかし、気を取り直し、急ぎ塩見さんがどいて間もない席に着き、受話器を取った。
「はい、事業一課です」
742:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 02:56:17.25 ID:qh1EHTqN0
何となく、そんな気はしたんだ。
あのフェスが終わった後、彼女の瞳は、どんどん輝きを取り戻していくようだった。
カムバックを決意した彼女の担当が俺でなかった事に、まずは安堵するべきだが――。
743:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 02:59:09.47 ID:qh1EHTqN0
「服部さんがどうしたって?」
俺の方からは、彼女の名前を一言も発していないのに、塩見さんがヌケヌケと俺に声を掛けた。
とっくに、この部屋にいる俺以外の皆は、知っていたのだろう。
744:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 03:06:15.19 ID:qh1EHTqN0
「馬鹿言え」
今度は俺が手を振る番だった。しかし――。
745:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 03:14:59.55 ID:qh1EHTqN0
「あと一年?」
宮本さんが不思議そうに首を傾げる。
「一年は面倒を見よう。その後は、君達を別のプロジェクトに預けようと思う」
746:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 03:20:12.90 ID:qh1EHTqN0
プシュッ!
と、俺のそばでプルタブが開く音がしたので、見ると、高垣さんだった。
俺に缶ビールをさり気なく渡したのは彼女であり、彼女は俺を共犯に仕立て上げたのだ。
747:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 03:24:34.99 ID:qh1EHTqN0
(♡)
にゃははー♪ やっぱりこのメンバーは志希ちゃんの想定の遥か上を行くねー♪
これだからやめられないよ、アイドルってのはさ。アタシも皆も楽しくて仕方ないもん。
748:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 03:29:45.83 ID:qh1EHTqN0
(・)
早急に、転属または解雇されたし、と――よし、意見書のたたき台はこんな所か。
あぁ高垣さん、二本目はダメですよさすがに! 当たり前でしょう。
749:名無しNIPPER[saga]
2017/12/23(土) 03:33:02.65 ID:qh1EHTqN0
(◇)
たぶんさ、一年後も同じ事言ってると思うよあの人。
あと一年だけだー、なんてさ。
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