過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活十五日目
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◆z07gL4YySg
[saga]
2018/03/16(金) 23:30:59.29 ID:fAV1O69X0
空「……え?」
レティ「ふぁあ……もう今日で空ちゃんと会えなくなっちゃうんだ」
空「ばっ!馬鹿言わないでよ!会えなくなるとかそんな……っ!」
足腰を下げ、空は木にもたれ掛かってるレティに目線を合わせる。
空「……ちょっとレティが寝ちゃうだけでしょ?また次の冬になったら、会えるでしょ?」
レティ「ええ、でも。空ちゃん――」
空「ボクだって、ボクだっていつまでもレティに甘えてばっかじゃないんだかんな!ちょっと次の冬まで会えないくらい……へ、へちゃらだもん!」
そういって、空は自分の胸を強く叩いた。
レティ「……じゃあ、最後に私からお願いしてもいい?」
空「えっ!?も、もちろん!何でも来い!」
レティはくすくすと笑う。そしてこう言った。
レティ「……ね、空ちゃんの事ぎゅっと抱きしめても、いい?」
空「…………もちろん!」
その言葉と同時に、レティは空の身体をぎゅっと抱きしめた。
レティ「……暖かい。大好きな子を抱きしめるのってこんなに暖かいことだったんだ」
空「い、いつもボクの事抱きしめてたじゃん……」
レティ「ふふ、再確認よ。再確認」
そういって、レティは空の頭をなでる。
レティ「それじゃあ、私そろそろ……お休みの時間だから」
空「うん、ボクはもう平気だから……ね、レティ」
レティ「わかった。じゃあ空ちゃん」
空「……何?」
レティ「……お休みなさい」
空「うん、お休みなさい……レティ」
そう言って、空が次に瞬きをした瞬間。
空「あ……」
レティの姿は、どこかに消えてしまっていた……。
空「…………う、うぅ。な、泣かないもんね、ボクはもう……泣くもんかぁ!」
涙をぐっとこらえ、空はゆっくり立ち上がり。その場を立ち去って行った……。
空「――――っ!」
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