過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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16:名無しNIPPER
2018/02/18(日) 01:47:03.65 ID:3q5gIlsj0
(凛との飲み会編)

 今度飲み会を開くので来てくださいと、凛からメールが届いたのは数日前のこと。
 サシで飲むと、ズバズバ心がえぐられてしまうので(あと、深夜に及ぶとパソコンの電源が落とされる)
 あまり長い時間は飲めないと断っておく、そうしたら――

【存分にお腹を空かせてから来てください】

 冷や汗が流れ落ちた。
 凛は最近料理にハマって、花陽を随分と泣かせているらしい。
 それは美味しい手料理を食べさせて感動させたのか、エビチリを超えた何かを作り上げたのか。
 
 凛はすっかり有名人になってしまったので、基本飲み屋では顔を出せない。
 だから必然的に宅飲みになる可能性が高いんだけど、お腹を空かせてくださいというのは初めて。
 後輩が作る美味しい手料理でもてなされ、自分は優雅にお酒を飲む。
 ――アレ? それって、家での日常と変わらなくないですか? もっとも肴を作るのは自分だけど。

 家でのことと言えば、以前オンラインゲームをしていて寝落ちをしたことがあった。
 1週間連続今月10度目の徹夜で体力が保たなかったせい、気がつくと水をなみなみに注いだバケツを持った亜里沙がいて

「今度徹夜して寝落ちしたら、これを掛けて起こします」

 と宣言された、私は肝を冷やした。
 そうなれば自作パソコン(40万円・亜里沙持ち)は完全に破壊され、生きがいを失う。
 このパソコンはμ'sで作った、私達の卒業後唯一の作品。
 みんなの写真が色んな所に貼り付けられた痛パソコンでもある。
 海未の写真を指差し、

「海未も手伝ったのよ! 亜里沙の憧れの!」
「知ってます、私も雪穂も手伝いましたから」
「だったら尚更このパソコンの価値は分かるはず、好事家が見れば100万はくだらないわ!」
「姉さんには重すぎますね?」

 ぐうの音も出なかった。


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