過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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193:名無しNIPPER
2018/03/03(土) 11:28:05.54 ID:6MsEYCRx0
 わやわやと話していたらあっという間に終電の時間が終わってしまったので、 
 タクシーで自宅に帰ることにした。
 最初は一人で帰ろうと思ったんだけど、それでは寂しいでしょうということで海未が同行してくれる。

「不幸の卦? 亜里沙が? それは心配ですね」
「ええ、仕事場でなにかがあるのかしら……それとも……」

 私みたいに険悪と言うまではいかないかもしれないけど――
 そろそろ両親から連絡の一つも入っていても良いはず。
 電話がある日には目に見えて不機嫌になる亜里沙だから、家に帰ればだいたい状況はわかるはず。

「そういえば、絵里は亜里沙の仕事は知らないのですよね?」
「ええ、ちょっと見当も付かないわね、やたら芸能関係者と知り合いなのが怪しいけど」
「ふふ、では私が言ってしまうのは芸がありませんね」
「そういえば以前に亜里沙と海未は一緒に飲んでいたのよね……」

 海未が帰った後、実に幸せな表情をしたまま

「海未さんと一晩過ごしてしまいました! 亜里沙は大人になりました!」

 と、言っていたのを思い出す。
 意味を分かっているのか分かっていないのかわからない素っ頓狂な言い回しは、中学時代を彷彿とさせる。

「絵里は、その、ご両親との仲が」
「あまりよろしくないわね」

 よろしくないというかほぼ絶縁状態。
 まあ、元から仲が良かったかというと、少しだけ疑問符が残るけどね……


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