過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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202:名無しNIPPER
2018/03/03(土) 13:49:29.62 ID:6MsEYCRx0
 鹿角理亞さんのテレフォンショッピングが始まってからしばらく、海未が戻ってきた。

「何の話をしているのです?」
「ああ見えてエッチな下着をつけているんです!」
「は、ハラショー……」
「本当に何の話をしているんですか……」

 海未が言うには、亜里沙の調子はそれほど悪くないらしく。
 仕事で多少疲れているだけではないかとのことだった。
 
「ただ、目が腫れていますね、泣き腫らした後のようにも見えます」
「あの子は仕事が楽しい楽しいって言っていたわ、高校時代にバイトを始めてから何度ともなく聞いた
 今の仕事がその延長線上にあるのなら、恐らく仕事で泣くってことはないんだと思う」
「ということは、家族絡みですか……」
「その、亜里沙さんの両親ってどんな方なんです?」

 難しい表情をしたままで海未がポツリと呟き、理亞さんがそれに準じた。

「そうね……一言で言うなら……俗物?」
「バッサリですね、絵里」
「家庭よりもメンツが大事で、プライドが高くて、メンタル弱くて、人の言うことを聞かない
 そのくせ文句ばかり言って、対案も改善策も出さなくて……あ、ごめんなさい、ちょっと言い過ぎたわ」
「亜里沙さん……やっぱり苦労しているんだ……」

 私は?

「その、一度職場に亜里沙さんのご両親が来たそうなんです」
「聞いたことが無いから、絶縁された後か……」
「先輩が言っていました。両親が帰られた後、ずっと先輩プロ……いえ、先輩社員に頭を下げてたって」
「ありえるわね、おおかた亜里沙を褒めつつ、自分の有能さをアピールでもしてたんでしょう」


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