過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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220:名無しNIPPER
2018/03/05(月) 16:37:25.37 ID:sGQQTFFj0
(絢瀬亜里沙ルート プロローグ)

 絢瀬家の朝はここ最近早い。
 亜里沙の仕事が早くなると、朝食を作る私の起きる時間も早くなる。
 でも、今日は特別だもんね。

「おはようございます、姉さん」
「おはよう亜里沙、よく眠れた?」
「もちろんです、睡眠は社会人の基本です、姉さんは……」

 私は午後9時から5時まですっかり眠りこけてました。
 ずっと、このアパートから出る準備ばかりをして、どうにかして片付け終わったのが昨日。
 書籍のたぐいのほとんどは部屋に入り切らないということで全て中古屋に。
 そして思い出のパソコンは一時的にツバサに預かってもらっている。
 正直な話彼女に貸しはあんまり作りたくはないんだけど――ね。

「寝ることくらいしかすることがないというのは辛いわね」
「パソコンを預けただけでそれですか、今日から行くところは共用の古いパソコンしかないんですよ」
「せめて、せめて仕事で使うノートパソコンくらいは」
「お給料で買えます、頑張ってください」

 今日から行くという、アイドルたちが住む場所はハニワプロから30分ほどの場所にある。
 そのハニワプロ所属という事実さえ亜里沙は隠そうとしたけど、まあ理由は聞くまでもない。
 姉が事務所のアイドルと仲良くなって、その結果スカウトなどされようものなら――とか考えているのだ。

「それから姉さん、ずいぶん気合を入れて朝食を作っているようですが」
「朝食だけじゃないわよ、昼食も。日持ちするおかずもね」
「私を太らせて何をしようと」
「ふふ、太ったあなたなら見てみたいわね、お腹つついてあげるわ」
「……ありがとうございます。腐らないうちに食べます」
「ええ」


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