過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
1- 20
231:名無しNIPPER
2018/03/05(月) 22:07:41.86 ID:sGQQTFFj0
 シェアハウスの名前は「エトワール」という。
 地下にレッスン場があるそれなりに大きな建物だけど、見た目は普通の一軒家。
 私を含めて六人もの人間が住むにはちょっと手狭かな?
 ゴミの集積場まではちょっと距離があって、大量のゴミが出た場合運ぶのが大変そう。

「見た目ではわからないと思うけど、中はあまり綺麗じゃないわね」

 そんなことを理亞さんが言う。
 建物が古いという意味かと問いかけると、うんざりとした表情で

「みんな基本ガサツで身の回りの整理ができないだけよ、
 澤村さんの部屋も元々物置にしていて、掃除するのが大変だった」

 そして、建物の中に入るとカレーうどんの匂いがした。

「……あいつ!」
 
 隣りにいた理亞さんが足音も荒く奥の方へと入ってしまったので、私はボケっと二階の方を見上げる。
 そこには銀髪の少女がいた。
 クリクリとした青い瞳に、私よりも少し低い程度の身長、長めの髪。
 ぼんやりとしているせいか、こちらを認識しているのかどうかはわからないけど……
 恐らく彼女がエヴァリーナちゃんと言うのだろう。
 見た目の可愛さだけで言うなら、トップアイドルとして売り出しても良いのかもしれない。

 とりあえず手を振ってみると、同じように手を振り返してくれた。
 どうやらこちらの様子は見えているらしい。
 
「こんにちは!」
「コニチワ」

 挨拶をすると、挨拶を返してくれる。
 発音は日本語を覚えたての外国人丸出しだったけど……本当に日本が長いのよね?



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
984Res/926.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice