過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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名無しNIPPER
2018/03/06(火) 02:50:36.34 ID:pkdf5spu0
「おはようございますー」
声のした方向を見ると、すごい小柄な女の子がいた。
恐らく140センチにも満たない身長、くりくりっとした大きな瞳に栗色の髪。
どう見ても小学校高学年にしか見えない彼女は、善子ちゃんには見えないから
「わ、プロデューサーが言ってた管理人の方ですか? うわー、こんな格好ですいません」
私は栗原朝日です、と頭を下げるのを見てやっと普通の子が来た、と思った。
いや、アイドルだから普通ではないっていうのは偏見だね、うん。
「寝起きだから仕方ないわ、そうだ、朝日ちゃん、御飯食べる?」
「いや、冷蔵庫にはカレーの材料しか入ってませんよ? 私たち基本外食ですし」
朱音ちゃんは何をしてくれているのか。
これは亜里沙から貰った生活費を使って、まずは調味料なりなんなりを買ってこないと。
「それと理亞さん、部屋のドアが開いてて中が見え放題でしたよ、気をつけて」
「う、ちょっと急いでいたのよ」
「エヴァちゃん廊下に下着が落ちてたよ、気をつけてね」
「ごめんー」
「朱音ちゃん、カレー臭い」
「いい匂いでしょ」
うん、極めて普通だ。
常識人と言ってもいい、海未よりも言葉尻は優しいし。
プロデュースとかするならこういう子がいいんだろうけど、理亞さんいわく、アイドルとしての実力はないとか。
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