過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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289:名無しNIPPER
2018/03/15(木) 04:45:46.84 ID:7cpoxBve0
「いまマルはハニワプロじゃないんですけど、その系列の会社に入ってマネージャーをしています。
 仕事が取れない仕事が取れないって嘆いてばかりいるのでちょっと心配ですが、まあ、まだまだ新人ですしね」
「善子さんは、ルビィちゃんに憧れてこの世界に入ったの?」
「憧れもあります、羨ましいとも思ってます、でも、私はこの世界で自分の為すべきことを見つけたかった」

 為すべきこと……か。
 ニート生活が長かった(今でもニートみたいなものだけど)私も時折、
 自分が生まれてきた理由みたいなものを想像して眠れなくなることがたまにあった。
 為すべきことを見つけたいから、知らない世界に入るというのはどれだけ勇気のいる行為だったか。

「レッスンも、実はルビィとやってるから大丈夫だと、そう思ってたんです」
「そうなの」
「スクールアイドルでそこそこまで行ったし、ルビィと同じ程度には動けるし
 ここでは理亞に次いで踊りも歌もできるかなって思ってたんですけど
 でも、きょう澤村さんに会って、実力差を痛感しました」
「いや、待って、私はそんな御大層なものじゃ」
「私たちに足りないものを教えてくれそうな、そんな気がするんです。だから前も洗わせてください」

 そういう下心は、ちょっと控えたほうが良いんじゃないかしら……?
 足りないというのは実は胸の話であって、実力とかそういうものじゃないってオチ?
 
 善子さんと一緒に浴槽に入り、しばらく会話してみると
 いろんな事がわかってきました。
 基本ここにいるみんなは吹き溜まりに集まった落ちこぼれ扱いをされているみたいだけど
 本当は誰よりもアイドルをしたくてたまらない子ばかりで。
 でも、今の私にはそんな彼女たちの熱意に応えられるほど優秀な教師じゃない。
 そもそも、人に教えられるような知識は殆ど持っていない。


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