過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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317:名無しNIPPER
2018/03/19(月) 20:46:41.88 ID:Tywam5jA0
「こころ……? 朝にお帰りするなんてどういうこと? どうしても遅くなる時は絶対に連絡を寄越しなさいとお約束しましたね?」

 鬼がいた。
 エプロン姿におたまを持ったにこがこちらを焦点が合わない瞳で見ている。
 ハイライト仕事して!

「あら? 随分と派手な金髪になったのねこころ、それがお店でのスタイルって言うことなのかしら? お姉ちゃん悲しいわ」
「に、にこ……もっとよく見て」
「ん……?」

 にこの目のハイライトがだんだんと戻っていく。
 まるで種でも割れてしまったかのような目でこちらを見てきたから、ちょっと、エリチカ背筋が寒くなっちゃったな……。

「あら、絵里じゃない」
「あなたって本当ににこなの?」
「やあねえ、こんなに可愛い子がこの世の中に二人もいるわけないじゃないの、耄碌したの?」 

 うん、こうして話している分にはいつものにこだ。
 私の背中に引っ込んでガクガクと震えていたこころちゃんがおずおずと顔を出した。

「お、お姉さま」
「こころ、せめて悪いことをしたという自覚があるなら、人を楯にするのはやめなさい」
「は、はい!」
「朝食にしましょうか、絵里も食べる?」
「え、ええ、私もちょっと食べてきたけど、いただくわ」


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