過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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38:名無しNIPPER
2018/02/19(月) 19:21:12.67 ID:Rl1FIj1M0
 英玲奈と会話をしていると、のんびりといった様子であんじゅがやって来た。
 
「エリー、早いのね。英玲奈は来てると思ったけど」
「頼みたいことがあるんだとさ」
 
 と言って式紙をぷらぷらと見せる英玲奈。

「2年近く書いてないから、出来は期待しないでよ?」

 なんて言いつつも、サラサラと流れるようにサインを書いていくあんじゅ。

「これでツバサを待つばかりか」
「アイドルだった時は忙しくて、お酒を飲む暇もなかったわねえ……」
「そうだったの? 当時からツバサはネトゲ廃人だったけど」
「趣味と仕事に関しては化物よ、あの子は」

 呆れ半分、尊敬半分といった感じであんじゅが言う。
 私が今やってるゲームにハマり始めたのは、大学在学中。
 卒業と同時に大人気アイドルグループとなったツバサは、高校時代からプレイしていたらしい。
 最初に彼女と会った時、実は偶然だった。
 ゲームにハマりはじめて3日連続不眠で頑張っていた頃、私の周りに敵はいなかった。
 始めた時にたまたま強キャラと強武器に恵まれ、敵を蹂躙していた私に対し、ギルドに誘ってきたのがツバサ。
 当時の彼女のギルドと言えば、そういうのに疎い私でも知ってるほど有名で、人気だった。

 そんなギルドから誘われたのが嬉しくて、更に私は研鑽に励んでいた。
 しかしながら、唐突に当時のNo.2が新しいギルドを作ると宣言し、脱退。
 それに引きづられるようにしてどんどんと仲間が解散していき、最終的に残ったのが4人。
 エゴスティックエリーのメンバーたちである。

 今となって考えてみれば、単なる仲間割れだったのかもしれないけど――
 凹んだツバサがオフ会を開くって言って会ってはじめて知り合いだったことに気づいた。


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