過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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名無しNIPPER
2018/02/19(月) 20:01:45.10 ID:Rl1FIj1M0
私を含めてだけど、A-RISEの3人はお酒が強かった。
3軒目に突入するというのに千鳥足になることもない。
英玲奈おすすめの店の料理はどれも美味しくて、いくらでも食べられる気がする。
中でもツバサは大食い選手権にでも出られそうな勢いでひたすら食べてた。
「でも、ツバサが会ってくれて良かったわ、正直円満解散ではなかったしね」
「ツバサはやっとネトゲに夢中になれるって喜んでたがな」
「……ツバサ、今働いてるの?」
「あんじゅ、お酒がまずくなるわ」
「まさかとは思うけど、エリーもツバサもヒキニート?」
ちなみにだけど、ツバサはさり気なく働いている。
私みたいに完璧なニートとは違って、彼女はゲーム雑誌のライターとしてデビューした。
ただ、英玲奈もあんじゅもゲームはみんな同じに見えるっていうくらい疎いから、
ツバサが案外苦労していると言っても、あんまり信じてもらえないかもしれない。
「失礼な、ヒキニートなのは絵里だけよ」
「引きこもってないし」
「飲み会くらいでしか外出てないんでしょ?」
「買い物では外出てるわよ」
「ツバサはUTXの仕事を断ったらしいな、もう、アイドルは嫌なのか?」
英玲奈はにこと同じ、UTXの講師としての仕事を持っている。
その仕事も忙しいはずなのに、時折テレビにタレントとしても出ているのだから頭が下がる。
ツバサはぐいっと酒を一気飲みして、
「嫌になるわけないじゃない、ただね」
「ただ?」
「……ごめんなさい、なんでもないわ」
ツバサは遠い目をしながら、お酒の注文をした。
後日、この時何を言おうとしたのか訪ねたところ。
――私は、一生三人で歌って踊っていたかったのよ。
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