過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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498:名無しNIPPER
2018/04/17(火) 23:22:17.56 ID:GEQ8Nz9q0
「でも、あなた、一年生の時は芸能科にいたじゃない」
「ふん、芸能科で成績が悪くて普通科に送り込まれることなんて多々あります」
「それから生徒会長に?」
「居場所のない普通科の生徒が、時間を潰すのはそれくらいしかなかったのです」
「……そう、そういえば一年生の時、あなた135センチくらいしかなかったじゃない」
「必死で身長を伸ばしたのです! あなたみたいになりたくて!」
「音ノ木からやって来てUTXで迷った生徒に、どこに憧れる要素があるのよ」
「まったく、本当に何も覚えていないんですのね。
 出会い以降、連絡を取り合っていた私たちは……
 いいえ、細かい話は省きますが、
 芸能科で最終通告を受けた私のために、あなたは練習に付き合ってくれたのよ」
「スクールアイドルの?」
「ええ、絶対に、芸能科に残らせるのだと、泊りがけで」

 理亞さんとにこの視線が痛い。
 なんでそんなことを忘れるのかと言わんばかりだった。

「あなたは教えるのがとても上手で、私も自信を深めましたわ
 でも、芸能科自体に枠はもう残っていなかったんです
 悔しくて、悔しくて、もう絢瀬さんに会わせる顔がなくて、連絡も取らなくなって」
「……」
「ま、生徒会長になって、あなたと再会する頃には、背も伸びて
 でも、はじめましてって言われた時には、人知れず泣きました」
「ヒナ……」
「久しぶりに、そう呼んで下さいましたね」


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