過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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54:名無しNIPPER
2018/02/21(水) 20:53:29.12 ID:EbH6t7MA0
 20代の後半ともなれば、人生に岐路に立つことも度々ある。
 女の子にとっては結婚もその一つだ。
 仕事をやめて家庭に入る人、両立する人、結婚なんてどうでもいいと開き直る人。
 ――そもそも相手がいない人というのはカウントしない。

「だから、一人ひとりに会いたかったんです、絵里、絵里は3番目ですよ」
「穂乃果、ことりと来て私か、責任感じちゃうわね」
「別にそういうことは……とにかく顔が見たかったんです」

 海未から私の好感度がさほど下がっていないことに驚きを感じつつも、明るく振る舞うことに決めた。
 お酒の席でしみったれた顔は似合わないというのもあるけど、海未は結構感情次第で悪酔いする。

「それじゃあ、電車に乗りましょうか」
「はい、案内はおまかせします、絵里」
「ええ、任せておいて、今日は楽しむことにしましょう」

 目的は先にA-RISEと一緒に飲んだ、吉祥寺のハモニカ横丁。



「そういえば、亜里沙に海未のサインを貰ってくるように厳命されたわ」
「私は別にサインを書くような人間ではありませんが……」
「当人がほしいと言うんだから、書いてあげて、というか」
「というか?」
「書いて貰わないと私が家に帰れない」
「……絵里には敵いませんね」 
 
 渾身の説得が効いたのか、海未はμ'sにいたときを彷彿とするスピードでサインを書き上げる。
 
「相手は……どんな男性なの?」
「年齢は私より一つ上、私の家の道場に通う道場生でもあります」
「すごい人なの?」
「手合わせは何度かしましたが、負けたことはありません」


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