過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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586:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 02:02:54.31 ID:oHS+nZye0
「思えば、なぜウチだったんですかね?」
「もう10年も前ですけど、たぶん、そこしか知らなかったんだと思いますよ」

 アポもない、
 コネもない、
 ついでに言えば時間もない。
 そしてそもそもバイトの募集もしていない。
 そんなハニワプロに現れた亜里沙は、ここで働かせてください!
 と、どこかのジブリ映画の主人公みたいな台詞を吐き、平身低頭スタイルを取った。
 困った警備員のオジサンが、たまたまいた赤羽根プロデューサーに声をかけ、
 最初は芸能人になるつもりで来たのかと思った彼に案内されるまま、
 当時、本当にスカウトされて事務所にやってきていた月島歩夢−つきしま ぽえむ−と
 事務所で待つことになった。

「その時にお茶を出したんですが、いやあ、ほんとう、縁っていうのは怖いですね」
「お恥ずかしい限りです」

 歩夢が亜里沙を見た瞬間、あまりの可愛さに田舎に帰ろうかと思った。
 なんてエピソードがあるらしいけど、それは置いておいて。
 怖いもの知らずだった亜里沙に対し、こんな人が同期になったら自分が霞む!
 と思った歩夢は何とかして帰ってもらおうと、自分が知っている芸能人の怖い情報を亜里沙に告げる。
 そもそもハニワプロをスクールアイドルが集う事務所だと勘違いしていた亜里沙は、
 キョトンとした表情のまま、歩夢のする話を聞き入っていった。
 なお、その時の話の九割は彼女の妄想で、聞いていた南條さんは絶対にコイツは売れないなって思ったらしい。

「私もμ'sのことは知っていて、推しはあなただったんですよ?」
「いや、あの、恐縮です……」


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