過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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650:名無しNIPPER[sage]
2018/08/19(日) 18:19:46.84 ID:06NEsZxh0
「そうねえ、やっぱり姉の辛さっていうのはあるわよ。
 でも、絢瀬絵里って知ってる? 彼女って昔から人の感情に鈍感すぎると思ってて……」
 絢瀬絵里に絢瀬絵里のことを尋ねるといった行動を怪訝に思いつつ、
 しかし本当にニコニコ笑ってる、まるで悟りでも開いてしまったかのよう。
「人には多かれ少なかれ、悪いところ良いところどちらも兼ね備えているわ。
 ただ、えてして私の経験上、悪いところを治そうとすると良い部分の輝きも消えてしまうの、
 だから考え方を改めて、悪いところを個性にするくらいの勢いで……」
 べらべらと語り始めるにこ。
「あかん! にこっち! こっちの世界に早く戻ってこーい!」
 悲痛な言葉を叫ぶのと同時に、にこの両頬を往復ビンタをかます紫お下げ。
 にこの顔面が上下左右あらゆる方向にかっ飛び首の座っていない赤ちゃんみたいになってる。
 常軌を逸した行動に思わず止めようとする私だったけど、その行動は妹に羽交い締めされながら止められた。
「ダメだよお姉ちゃん! 今は人の命が助かるかどうかの瀬戸際なの!」
 家事になった家の中に子どもが取り残されている、
 という状況で家の中に飛び込もうとする母親みたいな顔をした亜里沙に全力で止められる私。
 希に全力でぶっ叩かれているにこが
 いまだにニコニコと笑顔を浮かべているのを眺めながら、私は素数を数え始めた。


 そんなこんなで、
 両頬が赤く染まっている矢澤にこと、
 肩で息をしながらゼーハー言っている、東條希との組み合わせである。
 仏様から小悪魔にスケールダウンした相手に今回の企画の件について訊いてみた。
「んー、詳しい経緯はツバサさんに経由で聞いたほうがいいと思うわ。
 私はその、えーっと、あなたをびっくりさせんがために焚き付けただけだし」
 以前からUTXの芸能科で指導して、当人曰く芸能界は上にも下にもパイプがあるというにこの台詞。
 詳しくははぐらかされてしまったけど、こころちゃんをお持ち帰りした日。
 にこは私を呼び出す心持ちだったらしい。
「そうね、私たちのあとで花陽がアイドル研究部の部長を努めていた年、
 その後2年間は雪穂ちゃんが部長をするけど、その1年目の年にオトノキはラブライブを制覇する……」
 なんでもラブライブが二回行われたのは私達の代だけだったらしい。
 確かにAqoursが制覇した年にはラブライブというイベントは一回だけであった気もする。


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