過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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名無しNIPPER
[sage]
2018/08/25(土) 22:35:33.72 ID:aDXJNswR0
「ふう、おいしい」
この場の統治者にして、
誰よりも偉いお立場にあられる南ことり嬢をもてなす絢瀬姉妹。
今だって本来なら目上の人であるはずの妹に、
のどが渇いたから飲み物が欲しいと告げて持ってこさせたのは、
地下にあるBARで一番お高いお飲み物。
グビグビとことりの体内の中に消えていくそれは、
一杯1500円はくだらない超高級ドリンクである。
まるでサラミでもツマミにするみたいに食べているそれは、
一粒500円はくだらない、高級チョコレートであり。
絢瀬亜里沙の財布がいかばかり軽くなっているかを考えると、
姉としては苦笑せざるを得ない。
まあ、以前までは主に自分が軽くしたことを考えれば、
この場で相手に口出ししようなどという判断はできるはずもなく。
「あ、絵里ちゃん、もうちょっと上」
肩を揉みながらお客様コッティーますねえという渾身のギャグはスルーされ、
ひたすらことりに奉仕を続けるのは絢瀬絵里。
マッサージしている場所は多岐にわたり、ふくらはぎ、腰、太もも……。
今は首筋のコリを必死になってほぐし続けている。
こんな事になるなら、通信教育でマッサージの勉強をしておくべきだった。
後悔するのは、いつも何かが終わった後で
たいていやり直しが聞かない状況下に置かれている――。
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