過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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71:名無しNIPPER
2018/02/25(日) 01:56:20.43 ID:gwxnAmpw0
 家の前までたどり着くと、もうすでに亜里沙が待ち構えていた。
 吉祥寺駅からここまで来るのに1万円以上かかったから、それのお金を立て替えてくれるのだと思う。
 飲み会と経口補水液の確保でお財布はすっからかんになっていたから、とても助かる。

「申しわけありません亜里沙、今度お金は返しますから」
「いえ、海未さんにそんなことをして貰う必要なんてありません! どうせお姉ちゃんが海未さんのペースも考えずに飲み散らかしたんですよね!」

 ――ん?

「どうしたのお姉ちゃん、亜里沙の顔に何かついてる?」

 主に嘘がいっぱい。
 などと言えば、海未が見えないところで脛を蹴飛ばされるのは確実だったので。

「本当、いけないわ……お酒のペースは考えないと」
「まったくもう、本当にそうですよ? みんながみんなお姉ちゃんみたいにお酒が強くはないんですから」
「いえ、そうではないのです亜里沙、絵里には相談に乗ってもらっていまして、むしろ私が付き合わせたと……」
「海未さん大丈夫ですか、顔色があんまりよくないです、お手洗いに行きます?」
「い、いえ、今行くと確実に……」
「海未さんに汚されるならトイレも本望です! ささ! 行きましょう行きましょう!」

 海未の腕を取り引きずっていく妹。
 最初は抵抗していた海未も、亜里沙のペースに根負けしたのか素直に応じている。
 私は一人で、夜空を見上げながら

 ああ、気がつかなかった. こんやはこんなにも. つきが、きれい――――――だ――――――.


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