過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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74:名無しNIPPER
2018/02/25(日) 02:41:40.48 ID:gwxnAmpw0
「ご両親との関係は相変わらずですか」

 と、海未が切り出してくる。
 私はどこか遠くを見る気分のままで頷いた。
 妹の脛をかじっている私を両親がどう思っているのかは想像に難くない。
 おばあちゃまの体調もあまり良くないと聞いているし、もし何かあれば御見舞いにもいけない。

「そうね、私のことなんてロクデナシくらいに思っているでしょうね」
「……私自身の個人的な感想ではありますが、あなたは立派です」
 
 あまり聞き慣れない言葉に、海未の顔をじっと眺めてしまった。

「就職をするしないが、人間の価値を決めるわけではありません。
 社会で働くことが完全たる善ではないことは私は知っています
 価値というものはそんなもので計るものではなく
 人とどう付き合い、どう過ごしていくかによるものだと考えます
 今の絵里は、亜里沙とよく付き合い、μ'sやA-RISEのメンバーとも
 とても良く付き合っているではありませんか
 ――私の前では、そのように辛い顔はしないでください」
「ありがとう海未、その言葉で――就職しなくても良い気がしてきた」
「できれば就職活動はしてください」

 えー。

「では、そろそろ戻りましょう、亜里沙に怪しまれます」
「ええ、かなり元気になったわ、ありがとう海未」
「もし――もし、ここにいられないという話でしたら、私の家に来ると良いです」
「ん?」
「雑用でもなんでも、仕事はたくさんありますので」


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