過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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785:名無しNIPPER[sage]
2018/10/18(木) 20:22:54.63 ID:6vPWxeOdo
「たくさんの方の協力で、この度のライブが開催される運びになりました。
 きっかけは誰かさんのワガママだと思うんですが、
 小さいことから始まり、奇跡を引き起こすのはスクールアイドルのお約束ですから――
 それは、ちょっとだけ勘弁してください。

 皆様もご承知のとおり、私たちはいまアウェーです。
 おそらく、期待して私たちを見上げているのはごく少数の人で
 ほとんどの人たちは自分たちの失敗を望んでいるみたい。

 たぶん、このステージは成功しないでしょう。
 すごく悲しい思いもするかも知れません。
 でも、後日に思い出として今日という日を振り返った時に、
 いい思い出だったと言えるイベントにしましょう。
 全力で、一生懸命、やり遂げましょう。

 よりよいいつかを迎えるために」
 
 小さく拍手が起こる。
 その音はたちまち辺りに伝播し、
 大きな希望になって控室の中を支配した。
 
 私はそれを見届け、
 南條さんからの指示でステージ脇の舞台袖に向かう。

 ステージ脇。
 拍手が起こることもなく、
 誰に見送られることもなく、
 アンリアルの二人は笑顔を浮かべながら戻ってきた。
 今は少しの休憩期間。
 本当はすぐにでも飛び出していきたいであろうA-RISEの面々を思えば、
 冷徹にもなれず、感情を爆発させることもできず、
 二人してなんとも言えない表情を浮かべたまま、
 頑張ってきた後輩(芸能経歴的には先輩)を出迎える。
 ――それにしても、ダイヤちゃんシリアス出来るんだったら最初からやってほしかった。


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